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世界遺産・崎津天主堂へのアクセス|熊本ー長崎をフェリーで移動するには

世界遺産に登録された崎津集落に行ってみたい!

2017年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されました。その名にも入っているとおり、天草地方の潜伏キリシタンの遺産も構成資産として登録されています。

天草地方で登録されたのが、天草市川浦町にある「崎津集落」。

禁教の歴史と漁村の風土が織りなす独特の信仰形態を感じることのできる歴史的・文化的価値の高い集落です。

熊本県から天草市本渡を経由して崎津集落に行く行き方はこちらの記事で紹介してあります。

しかし、今回世界文化遺産に登録されたのは、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ということで、長崎県の遺産も合わせて見てみたいと思う方も多いのではないでしょうか。実際、天草諸島は長崎県からとても近い位置にあり、晴れている日は海の向こう側に長崎の雲仙普賢岳が見えることも。

今回は長崎県から天草へのアクセスの仕方、そしてそこから崎津集落への行き方をまとめてみました。

長崎から天草に行くならフェリーで

熊本県と長崎県は地図上では近いように見えますが、車で行く場合には県北から福岡県に渡りぐるっと回って移動する必要があるので、高速道路を使ったとしても3時間近くかかってしまいます。そのため、熊本県から長崎県への移動の際には、車も載れるカーフェリーを使う人が多いというのが私の実感です。

熊本と長崎を結んでいるフェリーの路線は現在(2019年4月調べ)4つあります。

  1. 熊本港と島原港を結ぶ熊本フェリーの「オーシャンアロー」
  2. 熊本港と島原港を結ぶ九商フェリーの「フェリーくまもと」と「レインボーかもめ」
  3. 雲仙市の多比良港と玉名の長洲港を結ぶ有明フェリーの「有明きぼう」「有明みらい」「サンライズ」
  4. 南島原市の口之津港と天草の鬼池港を結ぶ島原鉄道グループカーフェリーの「フェリーあまくさⅡ」と「フェリーくちのつ」
  5. 長崎市の茂木港と天草の富岡港を結ぶ苓北観光汽船

このうち天草観光に適しているのは、島原鉄道グループカーフェリーと苓北観光汽船です。

苓北観光汽船は車が乗船することのできないフェリーであることに注意が必要です。

今回はこの二つのフェリーを使って天草に移動する場合の交通手段について調べてみました。

島原鉄道グループカーフェリーを使用する場合

島鉄フェリーは運行便が充実!

「フェリーあまくさⅡ」島原鉄道株式会社のホームページより

島原鉄道グループカーフェリーは長崎県南島原市の口之津港と熊本県天草市の鬼池港を結ぶフェリーです。平日15便、休日は17便が運行しており、口之津から天草まで約30分で到着するので、気軽に利用しやすいフェリーです。車なしの大人一人料金は360円で、お財布にもとっても優しいのが嬉しいです。車ごとフェリーに乗船する場合は、車体の高さに応じて追加料金が変わってきます。

島鉄フェリーの運賃(旅客運賃)

大人 子供 障害者(大人) 障害者(子供)
運賃 360円 180円 180円 90円

まだ運行便は平日休日ともに始発が朝6時半、最終便が18時半となっています。その間でしたらほぼ1時間に一本便があるので、あまり待つことはないと思います。休日は1時間に2本運行便がある時間帯もあります。

鬼池港から崎津までの移動

鬼池港と崎津集落を直接結んでいるバスは残念ながらありません。そのためバスなどの公共交通機関を利用して崎津集落へ向かう場合は、一旦鬼池から天草の中心地にある本渡バスセンターまで移動する必要があります。

鬼池港から本渡バスセンターまでは総合庁舎行きのバスまたは労働庁舎行きのバスに乗ってください。どちらも本渡バスセンター行きという表示が出ていると思います。フェリーとの接続もよく、平日はほぼ、どの便も10分前後にバスが来ます。ただし12便と14便には接続バスがありません。また、2便7便の場合はバスの接続が悪く、30分程度待つ必要があります。土日は12便、13便、16便に接続バスがありません。また2便、5便14便はバスを30分程度待つ必要があります。

POINT(平日ダイヤの場合)
接続バスなし 12便(16:30着)、14便(18:15着)
30分待ち 2便(7:45着)、7便(12:00着)(休日ダイヤの場合)
接続バスなし 6便(10:45着)、12便(15:15着)、13便(16:00着)、16便(18:15着)
30分待ち 2便(7:45着)、14便(16:45着)その他の便は待ち時間10分前後でバスに乗れます!

本渡バスセンターから崎津集落まで

本渡バスセンターから崎津集落までは、熊本県から来る場合と同様のルートを通ることになります。

フェリーとの接続や、それからバスで崎津集落へ行く時間のことを考えると、最終的にフェリーは3便、7便、8便のいずれかに乗るのがオススメです!

苓北観光汽船を使用する場合

苓北観光汽船は長崎県長崎市の茂木港と熊本県苓北町の富岡港を結ぶ高速船です。所要時間は45分、車は乗船することはできません。茂木港から長崎市内へのアクセスが比較的早いのが嬉しいです。片道運賃が2000円で、往復で切符を買うと200円割引になります。富岡港発と茂木港発がそれぞれ1日4便の運行となりますので、しっかり計画を立てて利用されることをオススメします。

苓北観光汽船の運行表

富岡港発 到着時刻 便 茂木港発 到着時刻
7:10 7:55 1 8:10 8:55
9:15 10:00 2 10:20 11:05
13:40 14:25 3 14:45 15:30
15:55 16:40 4 17:00 17:45

富岡港から崎津集落まで直接向かうバスはないので、富岡港から崎津集落へ行く場合も、天草市内の本渡バスセンターを経由する必要があります。

この際、富岡港に着いた場合は、一旦本渡市内に戻らず、そのままタクシーを呼んで崎津集落に向かった方が良いかもしれません。

JapanTaxiより

JapanTaxiという料金検索アプリを使った結果このようになりました。

バスを利用すると乗り換え含め2時間程度移動にかかってしまいますが、タクシーを利用すると38分で到着するということがわかりました!

お金に余裕がある方や、3人以上のグループ旅行の方にもオススメです。

おわりに

以上、長崎からフェリーを使った崎津集落への行き方を調べてみました。

天草の移動は、やはりどうしても自家用車やレンタカーを使用した方が便利というのは間違いありません。

どうしてもバスを使って行きたい方はぜひこの記事や前回の記事を参考にされてください。

また、天草には「天草ぐるっと周遊バス」という観光に特化した周遊バスも存在しています。そちらについても今後特集予定です!

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